いま、このとき
曹洞宗 萬峰山 長松寺でお茶会があったので、参加してきた。
お茶室に入ったとき、最初に目に入ったのが、床の間に飾ってあったお花だった。

今朝、ご住職の斗ケ澤 慈晃さんが、境内で摘んでこられたそうです。

場に響き渡る、ぽたぽたと流れる水の音が印象的だった。

ご住職は、「距離感」のお話をされていた。
目の前に差し出されたお茶椀やお菓子、床の間に飾ってあるお花、お隣の方との距離感。
普段、気に留めないような色々な物事に、空間を生み出すことで、「いま」に集中し、こころを穏やかにすることができた。

「いましかない、後も先もない、この瞬間。今日、いま目の前のことを一つ一つ、大切にし、助け 合っていければ…。
空間をきれいに掃除をし、いい香りを焚いて、自分を癒していきたい。」
とご住職が、語りかけてくれた。
帰り際、雨が降ってきた。
「雨音もいいですよね…。」
ご住職がつぶやいたその瞬間を、共にできたことが、嬉しかった。
