頑張らない

私は、ちょっとしたことで、すぐに不安になってしまう。あれこれ考えてしまうこの後ろ向きな思考をストップさせるのに、臨床美術教材のオイルパステルで絵を描いている。手を動かすと、そちらに集中するので、不安が和らぐ。
最近は、家族の存在も大きいと思うようになった。一人の時間は大切だが、不安な時、家族の声を聞いたり顔を見たりすると、普段の自分の状態まで戻っているか、少し気持ちが明るくなっているのに気が付く。普通でいられる自分を取り戻してくれる力が、家族にはあるのだと思う。
家族に感謝をする日々である。

先日、臨床美術士資格所得講座4級のオンライン説明会に参加した。
5級は取得したが、次のステップに進もうか迷っている。
4級講座は、創作の他に臨床美術を伝えることや、実践力を高めるためにロールプレイや現場実習などが主な学びとなる。
人前で話すことは、私の最も苦手な分野だ。
講師の方が「臨床美術士は、上手く話せなくてもいいと思うんです。こちらが伝えたいという想いがあれば、伝わります。それよりも、人間を見られていて、自分たちと、どう向き合っているか、そちらのほうを見ているように思います。うまく喋ろうと思わなくていい。その人のスタイルでいいと思います。あとは慣れです。」という事を仰っていた。
少し安心した。
レイキを教えてくれた先生からも「いいも、わるいもない。ただやるだけ。」とアドバイスをいただいた。
この単純なひとことに、かなり気持ちが落ち着いた。
他人と比べないこと。臨床美術における基幹のひとつにも「自分らしさ」をかかげている。
かけがえのない、たったひとりの自分。人と比べないことも、自分を大切にすることのひとつであることを常に胸に据えておきたいと思った。

レイキの体験会でも、気づきがあった。
レイキの先生が私の頭に手をあて、すぐに菊池さん、がんばらなくていいのよ。」のひとこと。先生は、触れてすぐに、その人がエネルギーを必要としている場所や状態を言い当てる。いや、見ただけでも、わかるのだ。
私は「がんばらばらなくていい」と言われることが多い。自分では、そんなに頑張っているつもりはなのだが、どうやら、私は力の抜き方というのもを知らないらしい。
頑張らないとはどういうことなのか?
少し考えてみた。
きっとそこに、楽しみがあるのではないかと思う。
最近、勉強を始めたビューティータッチセラピストの講座で、フェイシャルマッサージを習得するのに、自分の顔でも練習をしている。日に日に肌がきれいになってくるのを感じ、楽しくなってきた。この、僅かな変化を感じ取り、自然にわき出る喜びと楽しみを感じることが、頑張ることよりも、大切なのではないかと思う。

楽しみと喜びを見つけて生きていきたい。